ゆくりなく

大阪で実際に見た人・もの・コト観察日記

メンタム派vsメンソレ派

空堀商店街が好きで、よく買い物に行くし散歩する。

先日、ある商店を営む夫婦が店先でちょっともめていた。

何事かと思えば、

メンソレータム」の略語は「メンタム」か?

それとも「メンソレ」か?

という戦いであった。

 

メンソレ派のご主人に対し

「メンソレってなんやねん、初めて聞いたわ。」

とメンタム派の奥さん。

 

どうでもいい情報だが、私の祖父母はメンタム派だった。

 

だが私は知っている。

メンソレータム」と「メンターム」が別の商品であることを。

 

ロート製薬メンソレータム

近江兄弟社メンターム

 

よってメンタム派の方々が指すのは「メンソレータム」ではなく、そもそもメンターム」なのではないか?

と言いたいところだが、実は「メンソレータム」を先に販売していたのは近江兄弟であるというややこしさ。

 

近江兄弟社が経営破綻して、アメリカのメンソレータム社にその販売権を返上。

 ↓

ロート製薬メンソレータムのライセンスを取得。

 ↓

近江兄弟社メンソレータムによく似たメンタームを販売。

 

簡単に書くとこんな流れ。

このややこしさが「メンタムはメンソレータムの略なのかメンタームの略なのか」

という疑問を生じさせるわけだが、そもそもメンタームメンソレータムと同一商品と思い込んで使用している人も少なくないと思う。

 

などという事柄が頭に浮かんだが、夫婦の会話に割って入りメンソレータムの歴史をひけらかすのも無粋である。

効けばどっちでもいいし。

それでも結論の行方は気になって、商品を見ているふりをして聞き耳を立てていた私。

おかげで図らずも、その日の夕飯は厚揚げがたっぷり入った炒め物となった。

 

にほんブログ村 アウトドアブログ 散歩・散策へ
にほんブログ村